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脂肪注入で豊胸、脂肪はどれぐらいで定着する?

小さな胸というコンプレックスを解消するために、豊胸手術を受ける人が増えてきました。豊胸術も様々な種類がありますが、中でも人気が高いのが脂肪注入法となっています。今回は脂肪注入法の特徴や具体的な施術の流れ、メリットとデメリット、また多くの人が疑問に感じる注入後の脂肪の定着率などについて調べてみました。

→本物と偽物を比較して見抜けるようになろう!豊胸の見分け方を紹介

脂肪注入法とは?

脂肪注入法とは名前のとおり、脂肪を注入して膨らみを持たせるという方法です。脂肪は自分のお腹周りや太ももなどから採取して使います。豊胸術と言えばバッグを挿入して大きくする方法もメジャーですが、体の中に異物を入れる事に抵抗がある人もいます。

その点、脂肪注入法は自分の脂肪を使うので安心感はあります。豊胸のイメージが強い施術法ですが、こけた頬をふっくらさせる、薄い唇に厚みを持たせるなど顔の悩みを解消する方法としても人気が高いです。

脂肪注入法の施術の流れ

脂肪注入する前に、まず注入する脂肪を採取しなければいけません。太ももやお腹周りに十分な脂肪がついている人は吸引する範囲が狭く、局所麻酔でも可能ですが、痩せ型で脂肪吸引する箇所が広範囲に及ぶ場合は全身麻酔を受けてからの施術になります。

もし全身麻酔となった場合は、血液や心電図の検査をして体が麻酔の負担に耐えられるか確認しなければいけません。脂肪吸引はまず皮膚を切開し、金属製の管を差し込んで吸引していきます。採取した脂肪には麻酔の薬や血液などが混ざっているため、不純物は除去し、純度の高い脂肪を抽出します。

脂肪の準備が出来れば、いよいよバストへの注入作業となります。注入方法はクリニックによって多少の違いがありますが、針を用いて少量ずつゆっくり注入していくのが基本的な方法です。手術時間はトータルで3~4時間程度です。

術後はしばらく安静となり、翌日から下半身のみシャワーが可能、1週間も経過すると抜糸、抜糸後は入浴も出来るようになります。脂肪吸引部は1~2週間ほど腫れやむくみが生じるため、患部を軽く冷やすなどの処置が行われます。

脂肪注入法のメリット

脂肪注入法の人気が高いのは様々なメリットがあるからです。まず自分が必要ないと思っている脂肪を吸引するのは、痩せ願望の強い女性にとっては魅力的です。お腹周りや太ももの贅肉はダイエットをしてもなかなか落ちにくい部位という事もあり、コンプレックスに感じている人も少なくありません。

その部位の脂肪をピンポイントで採取し、ボリュームが欲しいと思っていた胸に注入出来るのは一挙両得と言えるのです。また豊胸バッグを挿入する場合は、一気に胸が大きくなるというメリットがある反面、周りに不自然に感じられる可能性があります。

触った時に普通の胸より硬く感じられる事もあり、バッグが破れたり中身が漏れるなどのリスクも抱えています。対して脂肪注入法は、ごく自然な仕上がりとなります。脂肪を注入しているだけなので、触った感じも本来のバストと感触が変わりません。

脂肪は元々自分の体内にあったものという事もあり、人工的な挿入物と違ってアレルギー反応や拒絶反応の心配が無いのも安心材料となります。

脂肪注入法のデメリット

メリットがある反面、デメリットもあります。例えば痩せていて脂肪が少ない人は不向きな施術法なので、希望していても他の方法を勧められるかもしれません。また脂肪が注入出来る量も限度があります。せっかく豊胸手術を受けるなら、太ももやお腹周りから脂肪をたっぷり吸引して注入させたいと思うのが自然ですが、注入した脂肪は血管から酸素と栄養を貰わなければ生きる事が出来ません。

つまり一度に大量の脂肪を注入しても、酸素や栄養の供給が間に合わず、せっかくの脂肪細胞も死んでしまうという訳です。そのため1回あたりの手術で注入出来るのは100~200cc程度と言われています。

さらに注入した脂肪は全てが定着出来る訳ではないので、予想していたより物足りなさを感じるかもしれません。人によっては満足できるサイズに到達するまで、何度も手術が必要になります。また自分の体内から抽出した脂肪だから安全と思いきや、脂肪が壊死するとしこりが出来てしまいます。

さらに石灰化が生じる事もあります。しこりや石灰化が乳がんに変化する事はありませんが、胸に何か違和感があると病気が隠れているのでは?と心配になるものです。結局不安を解消するにはMRIなど精密検査を行ってがんが出来ているのか、脂肪注入によるしこりなのかを判断するしかありません。

注入した脂肪の定着率は?

豊胸に興味がある人にとって、脂肪注入ではどれぐらい胸が大きくなるのかという点が気になるポイントです。『参考リンク … 大阪豊胸 … 湘南美容外科クリニック

サイズは脂肪の注入量も関係しますが、定着率によっても違ってきます。分解されずに定着するのは30~70%と個人差があるのです。そもそも胸は血流が悪いため、顔などに注入するより定着率が低くなってしまいます。

血流が悪いと脂肪細胞は壊死し、壊死した脂肪細胞は分解されて通常は体外へ排出されるのですが、場合によっては感染症を引き起こす原因にもなります。脂肪の定着率を少しでも高くするには、とにかく新鮮な脂肪を注入する事です。

脂肪は空気に触れると死んでしまうため、採取した後はすぐに注入していかなければならないのです。医師の技術力でも定着率や仕上がりに差が出てくるため、脂肪注入法による豊胸術の経験が豊富なクリニック、医師を選ぶ事も大切なポイントとなります。

また施術後、普段の生活によっても定着率が変わってきます。例えばタバコはニコチンが血行を悪化させます。血流が悪くなると脂肪に酸素や栄養が行き渡らなくなるため、定着率が低下してしまうのです。普段愛煙家の人も、手術を受けてから最低3ヶ月は禁煙した方が賢明です。

さらに術後3か月間のダイエットも禁物です。脂肪幹細胞が脂肪細胞に分化する時期であり、脂肪に十分な栄養を送り届ける必要があるのです。炭水化物や栄養価の高いおやつを食べて、少し体重や脂肪を増やす意識をすれば高い定着率が期待出来ます。

そしてもう一つ、施術後しばらくは胸を圧迫する事も控えなければいけません。良かれと思ってバストをマッサージすると、血流が悪くなって脂肪が壊死し、定着率が下がるだけではなくしこりが出来る可能性もあります。ワイヤー入りのブラジャーもバストを圧迫するため、しばらくは締め付け感が無いブラジャーを装着した方が安心です。